竹久夢二「黒船屋」のモデルは誰か・・・1
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竹久夢二の代表作「黒船屋」。黒船屋特別公開2017年9月10〜23日まで
まずは夢二を取り巻く2人の女性、モデルのお葉と夢二の追っかけ彦乃をご紹介しましょう。
■画家の才能を引き出す人気モデルのお葉
お葉は画家たちの間では相当の人気モデルでした。竹久夢二のモデルになる前には、洋画家藤島武二や日本画伊藤晴雨のモデルをしていました。藤島、伊藤も女性をモチーフとした絵画で注目された画家です。画家の才能を引き出し、個性的な作品を導く女性。モデルとして、たぐいまれな魅力を備えた女性と言えます。「黒船屋」のモデルの時にも、お葉はきっと魅惑的で、美しく、はかなげで艶かしく夢二の前でポーズをとっていたに違いありません。現に、お葉は夢二のモデルをしているうちに、同棲し、その後結婚もしました。
■別名を持つ女、元祖追っかけ彦乃
彦乃は裕福な家庭の娘で、彦乃自身が美大に通う女学生。夢二の才能に惹かれ夢二の大のファン、絵を習いたいと夢二をおしかけ、それをきっかけに交際がスタートします。前妻と離縁し、京都に転居した夢二を追いかけ、果ては九州にまで、夢二と共にいることを願い、抑えきれない情熱のまま行動する彦乃でした。ところが、彦乃は無理がたたり、夢二を追った九州で結核をわずらってしまいます。もともと夢二との交際には反対であった彦乃の父親が彼女を東京に連れ戻し、夢二と会うことを許しませんでした。病気は悪化し、順天堂医院で短い生涯を終えた彦乃、山路しのという別名を持っていました。
■モデルはお葉か彦乃か
「黒船屋」が描かれた時、実際に、モデルをしたのはお葉でした。しかし、夢二の代表作「黒船屋」のモデルはお葉ではなく、その時闘病生活をおくっていた彦乃なのではないのか?と言われる理由は、夢二にありました。そのわけとは・・・・続く
■「黒船屋」特別公開 2017年9月10〜23日まで
住所:〒377-0102 群馬県渋川市伊香保町544-119 TEL:0279-72-4788
竹久夢二記念館 開館時間 9:00~18:00(年中無休)(12月~2月は 9:00~17:00)
当館より歩いて約10分
※詳しくは竹久夢二伊香保記念館へ。
当館より約700m徒歩10分 ご案内車対象内区域になります。お出かけでご案内が必要の場合にはフロントにてお声掛け下さい。ご案内車の状況により、ロビーで少しお待ちいただくこともございますがご容赦くださいます様ご協力お願いいたします。